宝塚記念展望(1)

 出走を期待していたダイワスカーレットもウォッカも出場しないことで盛り上がりを欠いてしまっているが、JAR前半の開催を締めくくるグランプリにはかわりがない。

 最強牝馬2頭が参戦しない今年は天皇賞上位入賞馬に人気が偏ることが予想される。過去のデータからも春の天皇賞からの直行組の活躍が目立っている。

 宝塚記念の開催が2週間早まった2000年以降について、前走のレース別成績を調査したところ、前走で天皇賞(春)を走っていた馬が、連対率36.0%、複勝率40.0%をマークするなど、かなりの好成績を収めている。

 次いで好成績を残しているのは安田記念組だが、連帯率16.7%、複勝率25%で金鯱賞組とほとんど差は無い。宝塚記念はマイラーより中距離G1の連帯馬が活躍する傾向が強い。

 「3歳秋以降に、芝2000m以上のG1で連対経験のあった馬」の成績は【8・5・6・37】と、3着以内馬の6割以上を占めており、連対率23.2%、複勝率33.9%と好走率も高い。

 また、昨年は、1~3着馬がすべてこの条件に該当していた。なお、この条件を満たして、かつ前走で3着以内だった馬は、【8・5・5・20】(連対率34.2%、複勝率47.4%)の成績を残している。

 十分な実績に加えて、近走内容も充実している馬が力を発揮するレースと言えるだろう。

 面白いデータとして宝塚記念初出走の馬が活躍しているというものがある。

 既に宝塚記念に出走経験があった馬の成績は、過去10年で【2・2・3・30】。率の上では、すべてのカテゴリーで、宝塚記念初出走馬の数字を下回った。

 また、3年連続もしくは4年連続で宝塚記念に出走した馬は、延べ9頭が出走して、2005年のタップダンスシチー(1番人気7着)、2006年のリンカーン(2番人気9着)を含めて、すべて4着以下に敗れている。

 出走経験が豊富なベテランよりも、初めてこのレースに臨む馬たちに注目したいところだ。

 データ的にはアサクサキングスなのだが、とにかく弱い4歳世代の牡馬だけに過信は禁物だ。ただ、最強牝馬も春の天皇賞馬も出走しないとなれば、この馬かメイショウサムソンくらいしかデータに該当する馬がいないこともまた事実なのだが・・・

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ウォッカ安田記念を圧勝!!

 今朝のブログにも書いたことだが、4歳と5歳世代の牡馬が弱いことが安田記念で証明された。

 ウォッカが1分32秒7というタイムで後続を3馬身半突き放す圧勝劇を演じてくれた。日本馬はエイシンドーバーの3着がやっとで、2着には香港のアルマダが入線した。

 それにしても厩舎の流れが変ると馬の走りにここまで影響するものだろうか?ウォッカはヴィクトリアマイルで牝馬相手に負けていた馬とは思えない快走を見せてくれた。Wk02

 日本の馬ではこの馬にはかななわないだろうと思ってはいたがここまで離されてしまうと、馬券を離れても寂しい気持ちになってしまう。

 多分このレースがピークなので、宝塚記念では苦戦も予想されるが、とにかく無事に繁殖へ上がってもらいたと願っている。

 馬券的に妙味がないと見ていたが、スーパーホーネットが1番人気に押されているのを見て思わず馬券を買ってしまった。

 この馬はスズカフェニックス同様マイルは1F長いと見ていたが、案の定8着と沈んだ。しかも弱い5歳世代なのである。

 逆に強いはずのディープインパクト世代のエイシンドーバーが何と9番人気と人気を落としていたことも幸いして3連単が145,690円もついた。3連複でも3万馬券である。

01   エイシンドーバーが何故スーパーホーネットやスズカフェニックスより人気にならないのか不思議でならない。休み明けでなければエアシェイディから狙おうと思っていたほど今年の中山記念のレベルは高かったのに・・・

 今年は3歳戦では苦戦をしているが古馬のレースの予想は本当に楽である。

 クロップ的に見てウォッカが最強世代の牝馬の代表格なら、ダイワスカーレットとの比較からしてもここでは負けられない。負けるとすれば香港馬だけだだが、最強マイラーグッドババがあれだけ入れ込んでいては昨年同様勝てないと判断した。01_2 

 ならば必然的に前走でグッドババには敗れてはいるが2着に残っていたアルマダが相手となる。日本馬では先に挙げたエイシンドーバーとエアシェイディ、それとマイラーズC2着のニシノマナムスメで充分な競馬だった。

 ウォッカ1着固定の馬単を薄めに、アルマダ、エイシンドーバー、エアシェイディへの3連複を厚めに馬券を買ったのだが・・・

01_3   春の天皇賞以来のG1の連敗もようやくストップすることができた。春の天皇賞で感じたクロップのレベルの問題も整理ができたと思っている。

 次開催からは2歳馬がデビューを始め、条件が3歳以上に変更になる。G1は6月29日の宝塚記念までお休みになるが、今朝のブログでも触れたように今年の3歳牡馬のレベルは高いはずなので、それを念頭に夏のローカル開催での荒稼ぎを目論んでいる。

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カジノドライヴ無念の取り消し!!

 アメリカ3冠の最終戦ベルモントSが行われた。

 出走を予定していた藤沢和雄厩舎のカジノドライヴは直前で出走を取り消していた。

 大いに期待をしていただけに非常に残念な結果になってしまった。

 このレースで3冠を目指していたビッグブラウンも大差のしんがり負けという信じられない結末を迎えた。

 藤沢和雄調教師のコメントによるとレース当日の調教終了後にカジノドライヴは「左脚を気にする様子があったため、万全の状態で出走できないことから大事をとって出走を取り止めました」ということらしい。

 帰国後は一度放牧に出し、「今後は、9月にアメリカ(西海岸)へ再度遠征をして前哨戦を使った後、ブリーダーズカップに出走することを目標」にするようだ。

 藤沢調教師ならではの配慮と決断だが、おそらく調教師本人が一番残念に思っているに違いない。

 アメリカでは日本調教馬の取り消しよりも2冠馬ビッグブラウンの大敗の方がショックだったようだが、日本の競馬ファンとしてはここまできての取り消しは無念の一言に尽きる。

 日本では第13回 ユニコーンステークスが行われユビキタスが後続に5馬身もの大差をつけて圧勝している。

 端午Sでこの馬にさらに5馬身先着しているサクセスブロッケンの強さはどれほどのものなのかと思わずにはいられない。

 サクセスブロッケンはダービーに出走ししんがりに敗れているので、今後はダート路線を進むと思われる。

 帰国してこれらの馬たちとの対戦も見てみたい気持ちもないではないが、藤沢調教師の目指す目標はブリーダーズカップにある以上、国内でこの馬の姿を見るのは来年以降になりそうだ。

 今年の3歳牡馬のレベルは低いと見ていたが、ダービーの勝ち馬ディープスカイの指数83は前半の1000mが60秒8だったことを加味すれば充分評価に値する数値だ。

 昨年優勝のウォッカの指数が前半の1000mが60秒5と今年よりも早かったにも関わらず81だったのだから・・・

 3年前のディープインパクト世代と比較すれば見劣りはするが、この世代の馬たちはほとんどいない以上、今年の秋は3歳牡馬の天下になる可能性もある。

 それは安田記念の出馬表を見ても一目瞭然だ。ダイワスカーレットもカンパニーも出走しないとなるとまたまたウォッカの独壇場になりそうな気配だ。エイシンドーバーやスズカフェニックスといったディープ世代の馬たちがどこまでウォッカに迫れるかだろう。

 それよりも昨年の安田記念で大敗していた香港馬の巻き返しが怖い。とくに連勝して勢いのあるグッドババに注目している。

 嫌な流れをオークスで振り払った角居厩舎ならここは勝てると見ているが、馬券的な妙味はほとんどない。

 4歳・5歳世代に力のある牡馬がほとんどいない現状なら秋には3歳馬の天下がくることは明らかだろう。

 特に今年はダート路線が盛り上がりそうな気配だ。そこにカジノドラヴが加われば益々楽しみになる。

 ベルモントSの取り消しは残念だが、それもカジノドライヴの将来のためと思えばやむ終えなかったと思うし、この藤沢調教師の決断はきっとこの馬の輝かしい将来に活きると信じている。

 唯一の不安は日本のダート馬のレベルが高くなりすぎて、こぞってアメリカに渡ってしまうことだろう。日本の競馬界までがMLB状態になることだけは避けたいものだ。

 その半面、カジノドライヴやサクセスブロッケンがアメリカで活躍する姿も見てみたい気がする。野茂がメジャーで活躍し始めた頃の野球を思い出す。

 そうすると10年後の競馬界も今の野球界と同じ状況になるのだろうか?

 カジノドライヴはベルモントSで第二の野茂になることはできなかった。

 しかし、まだその可能性が完全に閉ざされたわけではない。

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ダービー展望(2)

 いよいよ待ちに待った競馬の祭典日本ダービーが幕を開ける。

 データ的には1番人気馬が圧倒的に強さを見せているダービーも今年は少々状況が違う。

 ここ5年のダービー馬を見ると皐月賞との2冠を達成したネオユニバース。NHKマイルCとの2冠を達成したキングカメハメハ。3冠馬ディープインパクト、天皇賞の春秋連覇を果たしたメイショウサムソンとそうそうたる顔ぶれが並んでいる。

 牡馬のレベルの低かった昨年は最強牝馬の1頭ウォッカが征している。01

 ところが今年は重賞を2勝している馬がマイネルチャールズただ1頭という大混戦。それを象徴するように皐月賞は伏兵キャプテントゥーレがまんまと逃げ切りを決めてしまった。そして、皐月賞馬も骨折でダービーを回避するとなれば混戦の度合がさらに深くなると見て当然だろう。

 加えて、今年は終末が雨に祟られるケースが多く、皐月賞・オークス共稍重で行われている。そして今日も雨で明日のダービーの馬場状態が心配される状況だ。

 今日のレースを見ているとダートでレコードが出ているようにコースはかなり水分を含んでいる状態だ。10Rではかなり泥が飛んでいた。

 オークスは開催替りの2日目で仮柵が功を奏して泥が飛ぶほどの馬場状態ではなかったが、2週続けて雨の中の競馬が続けば馬場の内側はかなり荒れているはずだ。追い込む馬にとっては大きなマイナス材料になる。

 前売りの1番人気はNHKマイルCを征したディープスカイになっていたが、この馬がキングカメハメハのレベルにあるとはとうてい思えない。あのクロフネでさえダービーでは5着に大敗しているのである。

 くしくもあの時も道悪のダービーだった。勝ったのはジャングルポケット、2着はダンツフレーム、3着に人気薄のダンシングカラーが入り、3連単や3連複があれば間違いなく万馬券だったはず。

 おまけにディープスカイは最内枠を引いてしまった。この枠なら一旦下げて大外を回るコースロスは覚悟しなければならないだろう。

 私は思い切ってディープスカイは切り捨てるつもりでいる。

Tmd01  軸には馬場が回復すればマイネルチャールズ、稍重かそれ以上馬場が悪ければタケミカヅチにしようと考えている。

 皐月賞で一番馬場の悪い最内を着かざるを得なかったにも関わらず34秒台の末脚で2着に食い込んだのだから、道悪がマイナスになることはないはずだ。勝てるとは思ってはいないが、3着以内なら最も安定している馬だと思っている。スローの弥生賞では先行しているように脚質に幅があるのも有利なはず。

 当初本命にと考えていたブラックシェルはローテーションがきついのと、道悪で割引。皐月賞では最速の末脚を見せていたレインボーペガサスも道悪では距離損は間違いはない。東京コースでもタケミカヅチを逆転するのは難しいと見ている。

 当初は穴にと見ていたサクセスブロッケンが前売りでは2番人気に支持されていて驚いた。この馬の人気は下がるだろうが、人気ではあまり妙味がない。01_2

 それならば皐月賞大敗でもショウナンアルバだろう。多くのダービー馬を出している共同通信杯の勝ち馬なのだ。アグネススターチが引く速い流れになればかかることもないだろう。共同通信杯では強さを見せていた馬だけに皐月賞大敗でも見限れない1頭だ。

 後は3戦のキャリアながら青葉賞を勝っているアドマイヤコマンド、500万条件とはいえ2400mで勝っているメイショウクオリアまでを紐に3連複で勝負したい。

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ダービー展望(1)

 オークスは距離不安で軽視した桜花賞1・2着馬が2・3着し、久々に大敗感を味わうこととなってしまった。

 反省することは多々あるが、阪神競馬場が改修され、外回りの直線が長くなった影響で桜花賞がオークスに直結するレースになってしまったようだ。

 特に初距離でペースが緩くなることの多いオークスでは血統より、決め手と実績がものをいうレースに変貌を遂げつつあるようだ。

 オークスの2400mという距離を見直す時が来ていると長年考えているが、オークスは早く2000mのレースにするべきである。競馬先進国の欧米でもオークスを2400mで実施している国はほとんどないのだから。

 桜花賞がマイルなのだから、オークスを2000mにし、秋華賞を2200mくらいで実施するのが理想だと考えている。

 いよいよ待ちに待ったダービーがやって来る。ただ、今年のメンバーを見ると大混戦が予想されるだけに、じっくりとデータを検証しなければならないだろう。

 まずは皐月賞組の検討から始めたい。皐月賞馬キャプテントゥーレが怪我で休養中のため、今年は2001年以来の“皐月賞馬が出走しない日本ダービー”となるが、それでも過去10年で13頭が連対している皐月賞出走組に注目しないわけにはいかないだろう。

 そこで、皐月賞出走組の日本ダービーでの成績を、皐月賞の着順別に調べたところ、皐月賞“1着馬”と“3着馬”が圧倒的な好成績を残していた。

 今年は1着馬が出走しないため、3着のマイネルチャールズしか該当馬がいない。

 ちなみに、皐月賞のあと1戦してから日本ダービーに出走した馬は、過去10年で【1・2・0・25】という成績となっている。今年はブラックシェルが対象馬となる。

 また、日本ダービーの出走馬を前走の単勝人気別に見てみると、前走で1、2番人気だった馬が好成績を挙げていた。前走で3番人気以下だった馬は、過去10年で114頭が出走して、わずか4連対と苦戦しており、優勝したのは、2006年に二冠を達成したメイショウサムソン(前走:皐月賞6番人気)ただ1頭だけである。

 ここでもマイネルチャールズが該当馬となる。

 今度はマイネルチャールズに不利なデータを調べてみよう。過去10年の出走馬の所属別成績を調べると、関西馬が10連勝、2着8回、3着7回と、関東馬にまったく付け入るスキを与えていない。また、騎手の所属別成績も同様で、関西所属騎手が9勝を挙げており、残る1勝はM.デムーロ騎手がネオユニヴァース(2003年)で勝ち取ったものだ。関東の人馬は、1997年のサニーブライアン(中尾銑治厩舎、大西直宏騎手)が優勝して以来10連敗中なのだ。

 ダービーは荒れるイメージがあるが、それは相手が狂って高配当になっているだけで、優勝馬を見る限り単賞上位人気馬の活躍が目立っているレースなのだ。

 過去10年の出走馬の成績を単勝人気別に見てみると、優勝したのはすべて3番人気以内の支持を受けた馬であった。また2着に入った馬も、10頭中8頭が5番人気以内と、上位人気馬優勢の傾向がはっきりとしている。特に1番人気の馬は、【7・2・0・1】で連対率90%と圧倒的な成績なのだ。

 4番人気以下の馬からは優勝馬は1頭も出ていない。ただ、10番人気以下の馬からも連帯馬が2頭、3着馬も2頭出ており。人気から人気薄というのがダービー馬券のセオリーになっている。

 しかし、今年は重賞を2勝している馬がマイネルチャールズただ1頭という混戦の年で、皐月賞のスピード指数を見ても指数差5の間に9頭がひしめき合っている状況だ。

 今年はNHKマイルCからの参戦もいるようで、さらに予想を難しくしている。勝ち馬のディープスカイは皐月賞をスキップしているだけにキングカメハメハ以来の優勝の可能性がないわけではないが、京都の2000mで9着に大敗していることを考えると本命には押し辛い。

 人気になりそうなマイネルチャールズにしても皐月賞の結果を見れば、他の馬での逆転の可能性も大いにあり得ると見ている。

 ブレックシェルがNHKマイルCを使わなければ連の軸としては硬いと見ていたが、皐月賞→NHKマイルC→ダービーというローテーションはいかにも厳しい。キングカメハメハでNHKマイルCからダービーを征している松田国英調教師ならではの使い方なのだろうが、この馬がタニノギムレットやキングカメハメハ級の馬とはどうしても思えない。

 となれば地味で人気にならないタケミカヅチ辺りから狙って見る手なのかもしれないし、皐月賞大敗も東京コースに替われば共同通信杯の勝ち馬ショウナンアルバも怖い。皐月賞で復調気配の見えたフサイチアソートも東京コースなら軽視はできないだろう。

 未知の魅力ならダートながら4戦4勝のサクセスブロッケンだろう。特に2走前の東京1600mで記録した90という指数は古馬のオープン並みの指数なのだ。前走京都の端午Sで5馬身差で破ったユビキタスが昇竜Sを快勝していることを見てもこの馬の能力の高さが分かる。

 血統的にもシンボリクリスエス×サンデーサイレンスで決してダート馬とも思えない。脚元などに不安があって芝が使えなかっただけなのかもしれないのだ。いきなりの距離延長はマイナスだが紐には抑えておきたい1頭だ。

 他では皐月賞でも馬場が悪くなければ狙おうと思っていたノットアローン、青葉賞の勝ち馬アドマイヤコマンド、皐月賞4着のレインボーペガサス辺りまで手広く流すことになるだろう。

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オークス展望(2)

 いよいよ牝馬3冠の第2弾オークスが明日に迫った。

 桜花賞が大荒れだったことを思うと、ほとんどの馬が未知の距離に挑むことになるオークスはもっと荒れるだろうという予測もあるようだが、今年はどうだろう。

 最近はファンの皆さんも競馬を良く知っているようで、桜花賞馬のレジネッタではなく、5着に敗れたリトルアマポーラが1番人気に押されている。

 東京のクイーンCを勝ち、その前は牡馬相手の京成杯で2000mの距離も経験している。しかも皐月賞3着馬のマイネチャールズとは1馬身差なら有力候補に名が挙がっても不思議はない。

 まして道悪が予想されるとなれば、なおさらだろう。

 ただ、個人的には関東馬のレッドアゲートを狙いたい。桜花賞組が優勢というデータを承知の上でこの馬を狙うのには訳がある。

 今年の桜花賞はタイムの割りに非常に厳しいレースになっていたために、桜花賞組の目に見えない疲労が心配されるからだ。

 本来なら道悪をこなしているトールポピーからとも考えたが、先週も書いたようにウォッカでもヴィクトリアマイルに勝てなかった角居厩舎には天が味方していないような気がしてならないのだ。

 2歳チャッピオンなので紐にはするが、どうしても軸にする勇気が持てないでいる。トニービン×サンデーサイレンスという血統は間違いなくオークス向きだとは思うのだが・・・

 クイーンSでレッドアゲートに勝っているブラックエンブレムにも魅力を感じるが、東京の長い直線を考えればレッドアゲートの末脚が勝るはず。

 同じ田村厩舎のソーマジックも桜花賞組の中では有力だが、先に書いた理由で本命にはしずらい面がある。

 後の馬では桜花賞は大敗したがチューリップ賞でトールポピーを破っているエアパスカル。ウォーエンブレム×サンデーサイレンスという配合は社台ファームが最も期待している配合に違いない。両方合わせて米国4冠というのだから無理もない。

 調教師自らも語っているようにレッドアゲートは初めからオークス1本に狙いを定め、府中の2400mも経験させている。この時期の若駒にとって距離経験があるというのは何よりのメリットだ。

 不安があるとすれば道悪の経験がないことだけだ。ただ、今日の段階ではまだ雨は降り出してはいないようだし、開催替りで仮柵が設けられていることなどを考えると、よほど雨量が多くならない限り道悪の巧拙はあまり気にしなくていいと見ている。

 クイーンSのように出遅れてしまえばそこで終わりだが、スタートさえ五分なら桜花賞組とは遜色ない能力を持っていると見ている。

 穴ならば忘れな草賞の勝ち馬ムードインディゴ。姉のチャペルコンサートはオークス2着馬である。父が菊花賞馬のダンスインザダークというのも心強い。1800mの新馬を勝っているように、姉とは異なり短い距離では能力が発揮できない馬のはずである。

 桜花賞の1・2着馬は先に挙げた理由と距離適性の面で軽視する。

 前売りの人気を見る限りでは、桜花賞ほどには荒れないだろうと見ているので、東京2戦2勝のアロマキャンドルなども気になるがあまり手も広げられない。

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第69回オークス展望(1)

 今日はオークスの過去10年のデータを振り返ってみたい。

 前走のレース別の成績を見ると、桜花賞から直行してきた馬が3着以内馬の7割にあたる21頭を占め、率の上でもすべてのカテゴリーで好成績を残している。

 また、前走桜花賞組と、前走が桜花賞以外のレースだった組を、上位人気(単勝1~5番人気)と下位人気(単勝6番人気以下)で分類してみたところ、「前走が桜花賞以外のレース・今回6番人気以下」の馬は、99頭が出走して3着以内に入ったのはわずかに3頭だけと、極めて不振である。

 桜花賞組は桜花賞の着順に関係なく、桜花賞時の上位人気馬の好成績が際立っている。ただ、桜花賞馬のオークスでの成績は【1-1-3-2】と複勝率が7割を超えている。連帯率では3着馬が最も高く33.3%。10着以下の馬も0-2-1-9と優勝こそないが、複勝率が25%と桜花賞大敗から巻き返した馬もいる。

 オークスの勝率で見ると桜花賞で6~9着と掲示板に挙がらなかった馬たちが21.4%と最も高くなっている。

 桜花賞時の単賞5番人気以上の馬たちのオークスの連帯率は35.5%、複勝率は何と45.2%という極めて高いのが特徴だ。

01_2  このデータからは桜花賞で6着以下の馬たちの巻き返しが可能であることを明確に示している。

 もうひとつ重要なデータは距離経験で、過去10年の出走馬で、芝1800m以上のレースで優勝経験の「あった馬」は、率の上では、すべてのカテゴリーで「なかった馬」の数字を上回っている。

 また、昨年の上位3頭は、いずれも優勝経験の「あった馬」であった。

 なお、優勝経験の“あった馬”のうち、前走が桜花賞だった馬は【3-3-1-10】で連対率35.3%と、特に優秀な成績を収めている。

 最後に脚質は差馬が有利だということを覚えておく必要がある。

 ダービーでは4角6番手以内というダービー・ポジションが必要だが、オークスは全く逆で4角を4番手以内で回った馬の勝率は2.3%、連帯率もわずかに7%に過ぎない。

 逆に4角を5~9番手で回った馬の勝率が最も高く8.9%、連帯率17.9%、複勝率21.4%と最も高くなっている。

 4角を10番手以下で回ってきた馬でも【4-3-5-67】と過去10年でも4頭の優勝馬を出している。

 データ的に見ると桜花賞が8着でも芝2000mの未勝利を勝ち、1800mを牡馬相手に2着しているトールポピーに一番魅力を感じる。01

 次がフラワーCで1800mを勝っているブラックエンブレムだが、桜花賞10着というのが気になるところ。

 ならば、フローラSを勝ったレッドアゲート。フラワーCこそ直線の短い中山で逃げたブラックエンブレムを捉え切れなかったが、コースが府中に替われば逆転の可能性も高くなる。そしてこの馬の最大の魅力は府中の2400mを一度経験していることだ。

 他の馬は調教や枠順などを見てから総合的な判断をしたい。

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ウォッカ届かずの2着!!

 第三回ヴィクトリアマイルは伏兵エイジアンウィンズの勝利に終わった。

 断然の1番人気に押されたウォッカはメンバー最速の上がりを記録しながらも2着とまたもや苦杯をなめることとなった。

 馬体重が過去最低の478kgで私の目には身体が細く見えていた。確かにダービーの時もこんな感じの馬体だったと記憶しているが、ダービーの再現にはならなかった。

 先にも書いたことだが、今年の角居厩舎には明らかにツキがない。このレースも前半の1000mが1分丁度というスローな流れになってしまったのが、最後まで響いてしまったようだ。

 この馬なりの能力は発揮しているのだが、流れがスローだったことが、初のマイルとなったエイジアンウインズに味方してしまった。

Agw01  それにしてもニシノマナムスメの5着にはショックを受けた。プラス10kgの馬体重は成長ではなく、重め残りだったのか、スローの上がり勝負では決め手が足りなかったのか?大きな反省材料になった。

 ベッラレイアも身体はできているように見えたが、中身が伴っていなかったようだ。ただ、この馬の能力はこんなものではないはずなので、牝馬相手の重賞なら必ず勝てると思っている。無事に夏を越して順調にエリザベス女王杯を迎えて欲しいと願っている。

 このメンバーで勝てなければ安田記念や宝塚記念ではさらに厳しい戦いが強いられるだろう。試金石を乗り切れなかったウォッカはこれからどこへ向かうのか?

 古馬牝馬の一戦でこの結果なのだから、来週のオークスはいったいどんな結果になるのやら・・・

 今の所は桜花賞上位組に距離に対する不安があるだけに、桜花賞で苦杯を舐めた馬たちから狙おうと決めている。Ble01

 フローラSで強さを見せたレッドアゲートを物差しにすればフラワーCでこの馬に勝っているブラックエンブレムは地元競馬なら侮れないはずだし、桜花賞で人気を裏切ったトールポピーも2000mの未勝利を勝ち上がっているいるので、むしろマイルの桜花賞よりも競馬はし易いと見ている。

 どの馬が勝つにせよ混戦は免れそうにない。

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ウォッカの試金石!!

 ダービー以来となるGⅠ2勝目を狙うウォッカだが、調教のVTRを見る限り豪快な末脚に少し陰りが見えるように感じた。

 ドバイ・デューティフリーのイメージが強く残っているせいなのかもしれないが、あのダービーやJCの時の状態に果たしてあるのかどうかという疑問が残ってしまった。

 対して秋華賞以来となるベッラレイアの坂路調教が印象に残った。休み明けで勝てるほどGⅠは甘くはないが、牝馬同士の対決ならなんとかなるかもしれない。

 何といっても休み明けで18kgも体重が増えていたローズSでダイワスカーレットに半馬身差までせまった馬なのだ。続く秋華賞では出遅れて全く勝負にならない位置からなんと32秒9という剛脚で4着まで追い上げて来たシーンが強烈な印象となって残っている。

 オークスでは伏兵ローブデコルテに出し抜けを食わされ、ハナ差の2着に泣いたが、GⅠ圏内にいる馬には違いがない。03

 今回は順調さという点でニシノマナムスメを本命に押すが、この馬があっさり勝っても私は少しも驚かない。

 今日の京王杯SCで1番人気に押されながら追い込み届かずのスズカフェニックスのような競馬は武豊はしないはずだ。

 ドバイ・デューティフリーほど積極的ではないにせよ、断然の人気を背負っているだけに、後方一機という競馬はしないと私は見ている。

 ただ、眺めの距離を使ってきた馬だけにテンのスピードについて行けないということもないとはいえない。ただ、何が何でもハナという馬も見当たらず、ヤマニンメルベイユあたりが押し出されるような格好で先頭に立つ展開が予想される。

 いずれにしても平均ペースの上がり勝負と見ている。狙い目としてはウォッカが2着か3着に敗れたことを想定した馬単と3連単の裏買いかもしれない。

 ただ、ウォッカに先着できるとすればニシノマナムスメかベッラレイラしかいないはずなので、ウォッカ1着は押さえにして、ニシノマナムスメとベッラレイア1着の馬券で攻めて見たい。

 相手はローブデコルテ、ブルーメンブラット、パーフェクトジョイまでとしたい。

 ウォッカにはここをあっさり勝って夢を繋いでもらいたいと願ってはいるが、嫌な予感が拭い切れない。

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ヴィクトリアマイル展望!!

 レイティングなどを見るまでもなく、ドバイ・デューティーフリーで4着のウォッカの力が1枚抜けている。

 これが牡馬相手ならともかく、牝馬同士の一戦でダイワスカーレットのいないここは勝って当然のレースだ。

 ただ、気がかりなこともないわけではない。ひとつはドバイ遠征の目に見えない疲労だ。

Wk02  レース間隔は充分にあるので、あまり心配することはないと見ているが、今年の角居厩舎にはどうもツキがないでは済まされない何かがあるような気がしている。

 桜花賞のトールポピーに始まり、天皇賞のポップロックの走りも普通ではなかった。革新的な調教師であり、新たな手法も積極的に取り入れ、あっという間に藤沢厩舎のお株を奪い海外G1を勝ちまくった。

 しかし、今年はその勢いが全く感じられないのだ。ヴィクトリアマイルのウォッカが試金石だと私は見ている。もし仮にウォッカが2着以下に負けるようなことでもあれば、私の悪い予感が現実のものとなるような気がしてならない。

 そこで、今回は読売マイラーズC2着のニシノマナムスメを狙ってみたいと考えている。とにかくマイル戦にはめっぽう強く4戦して2勝2着2回という成績はウォッカにも劣らないはず。

 前走のマイラーズCではコンゴリキシオーの作る前半1000m58秒8という流れを中断追走から、直線だけでカンパニーにクビ差まで迫った脚は牝馬らしからぬ剛脚だった。直線の長い府中でこそという観を受けた。Nmm01

 その他ではマイルと東京コースでオークス馬ローブレコルテ。桜花賞馬キストゥヘヴン。阪神牝馬S2着のブルーメンブラット。勝ち馬のエイジアンウインズはマイルが初めてになるので、ここは軽視したい。

 未知の魅了という点ではベッラレイア。昨年のローズSでダイワスカーレットを脅かした馬なのだが、なにせ昨年の秋華賞以来の競馬になるのは大きな割引材料だろう。しかし、秋華賞で見せた上がり3F32秒9という剛脚は捨て難いものがある。

 ウォッカの3着以下は考えずらいので、あまり手を広げるわけには行きそうにない。

 ニシノマナムスメとウォッカの2頭軸の3連複か、2頭の裏表の3連単かどちらかにしようと考えている。

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